『新たな年を迎えて』
日頃より社会福祉法人手稲ロータス会の各事業・サービスをご利用いただいております皆様並びに当会を支えていただいている多くの皆様におかれましては、2024年をお健やかに迎えられましたことと心よりお喜び申し上げます。
一方で大きな災害や事故に心が痛む新たな年の幕開けとなりましたが、私たち福祉に携わる者にとしては他人事でなく、支えを必要とする人が何を望みそれに対してどれだけの支援ができるのか、自分たちが培ってきた力をいかに発揮できるのか、普段から想像力を働かせることが大事だと改めて身が引き締まる思いをしたところです。
私が当会の理事長に就任してから約2年半を経過しました。
昨年(2023年)5月に新型コロナウイルス感染症も5類に変更されてから、社会ではコロナ禍以前の日常に戻りつつありますが、当会の利用者様ならびに多くの関係の方々を感染症等から守り、事業を安全に維持していくために、職員は常時マスクを着用しこまめな消毒と清掃を心がけており、入居(所)者様とご家族にも参加いただきたい行事や面会においても、一定の制限をご了承いただかなくてはなりません。
また、何度か事業の一時休止などもあり、皆様にご心配とご迷惑をおかけしているところですが、感染症が落ち着く状況を見極めながら、ご家族や地域の皆様との楽しい交流の機会を復活させて、入居(所)者様のお元気な生活状況を直接確認いただけるようにと、各事業所の施設長をはじめ関係職員は、一丸となって感染予防対策等にあたっております。
何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます。
さて、2024年度は介護報酬が改定される年であり、人材不足が懸念される中で職員の賃金も改善される見込みですが、当会といたしましても職員の労働環境の改善や職員個々の自己研鑽の機会の充実などワークライフバランスの取組を進めてまいります。
また、諸物価の高騰に伴う経費が増加する環境下で、効率的な法人運営が求められることから、2022年度に策定した中期経営計画における重点的な取り組み項目を柱に各種事業を進めるとともに、より一層サービスの質の向上に努めてまいります。
当会は昭和63年(1988年)6月に法人認可を受けて発足し、今年6月で創設36年となります。
平成元年(1989年)6月に「特別養護老人ホーム 手稲ロータス」を開設して以来、札幌に「老人保健施設 手稲あんじゅ」と「認知症対応型グループホーム 手稲ゆうゆう」、十勝管内音更町にもほぼ同規模の「特別養護老人ホーム ロータス音更」と「老人保健施設 あんじゅ音更」を順次開設し、それぞれの事業所を拠点に通所事業や居宅支援・訪問介護事業等を提供し、5施設・23事業を運営して約400名の職員が働く当会は、皆様の温かいご支援を頂きながら、札幌市内の社会福祉法人の中でも歴史と実績のある法人として運営を続けてきたところです。
今後とも、手稲ロータス会は、理念であるご利用者、ご家族、地域の皆様そして職員の「4つの笑顔」をモットーにして、他の模範となるサービスと事業内容を確立することにより、社会福祉法人の責務を果たし信頼に応えられるように、役職員一同心を一つにして力を尽くしてまいります。
皆様には、変わらぬご支援ご協力をいただきますよう、重ねてお願い申し上げます。
2024年(令和6年)1月